ZIGGI RECADOインタヴュー

ZIGGI RECADO


 ZIGGI RECADOとの会話ー。ニューヨークでZIGGI RECADOとリンクしました。一緒に飯を喰うことになったんですけど、店が混んでてなかなか入店出来なかったので、バーで時間を潰しました。ニューヨークではどこも店内でタバコを吸えないので、二人で店の外でプカプカしながらダラダラと会話してみました。初めて会いましたけど、とっても気さくでナイスでした。写真で見ていたよりも全然若く、とっても格好良かった。この後に入店した店でも、パツキン・ギャルから逆ナンされてました。



 「いや、そのバイオグラフィの資料が間違っているよ。オランダ生まれではなくて、セント・スタチア島生まれなんだ。セント・スタチア島はカリブ海にある人口3000人ぐらいのホントに小さな島で、オランダ領なのに大半のオランダの人達にも知られていないところなんだよね。そこで生まれて、18才の時にオランダのアムステルダムに移ったんだ。オランダ領の島だったけど、カリブの文化の方が強くて、自然とレゲエにも触れていたし、そこで音楽も始めていた。言葉もカリブ訛の英語とオランダ語を両方使う感じでね」。


ZIGGI RECADO

 「アムステルダムは大都会で、様々な人種の人達も多いし、色々な音楽に溢れていて、レゲエも知られてはいるけど、メイン・ストリームとかでは全然なくて、サウンドとかもないね。全くないわけではないけど、ヒップホップと一緒にダンスホールをプレーするDJが居たり、郊外で少しダンスと言うか、パーティーみたいなものをやっている人達が居るぐらい。ジャマイカや他のヨーロッパからのアーティストのショーとかはあるけど、地元のシーンみたいなものはほとんど存在していないのと同じだね」


 「だから、自分がアムステルダムに移って、カリブ訛でレゲエを歌い出したら、“オランダ初のレゲエ・アーティスト”みたいに注目を集めて、テレビとかメディアに呼ばれるようになったんだよね。なんて言うか、アンダーグラウンドのスターと言うよりも、もっとコマーシャルなイメージで知られるようになったんだよね、最初は。うん、そうだね、現地では少しは有名人だね(笑)。ココでは誰も知らないかもしれないけど、アムステルダムだと街歩いていても声掛けられたりね(笑)」


ZIGGI RECADO

ZIGGI RECADO / IN TRANSIT
IN TRANSIT

GREENSLEEVES / GRE2003 / 2008

 「もともと島ではルーツ・ロックが中心で、ラスタ・カルチャーも身近なものだったし、オランダ人と言うよりも、カリブ出身者としてのアイデンティティで現在のスタイルになっているかな。まっ、あと単純にタフなベース・ラインとドラムの音が好きなんだよ。ワン・ドロップの『ブン!ブン!』という振動はハート・ビートだよ(心臓を叩く)。ダンスホールも、ヒップ・ホップもロックも勿論聴くし、それを取り入れたりもするけど、自分の基盤はワン・ドロップでルーツ・ロックだね。ルーツ・ロックと言うと、ノスタルジーも感じさせるかもしれないけど、モダンな音楽でもあるよ。ずっとなくならないし、ずっと求められているし、やっぱり何よりもココに響くからね(心臓を叩く)。時代の中で進化し続ける音楽だね」


 

 「さっきから『オランダ、オランダ』って言うけど、自分に限らず、ヨーロッバで活動しているアーティストは、そんなに国とか国境とかを意識して活動していないんだ。ヨーロッパという一つの大きな地域が拠点みたいな感じで活動しているんだ。ロンドンもドイツもフランスもイタリアもどこも近いし、各国のアーティストだけでなく、プロデューサーやプロモーターとも交流が多いし、ヨーロッパ全体で一つのマーケットでシーンみたいな感じはあるね。だから、自分の活動拠点はオランダと言うよりも、ヨーロッパな感じかな。レコーディングもヨーロッパのあちこちでやるコトも普通のコトだね」。


 

 「自分がブレイクしたのは「Blaze It」、COLLIE BUDDZの「Come Around」と同じリディム([LAST WAR])だったんだけど、自分の方が先にリリースしてたけど、後からCOLLIE BUDDZのが火が付いたら、自分のも注目集めて、その後に「Need To Tell You This」がヨーロッパ中でヒットして、ヨーロッパ中をツアーしたり、各国のフェスに呼ばれたりとかして、幾つかのビッグ・フェスではヘッドライナーとかも務めたりして、最初はオランダから自分達でリリースしていたデビュー盤の『IN TRANSIT』(08年)もリリースしてからGREENSLEEVESが世界配給することになって、その流れでVP RECORDSとも契約して今回のセカンドを作ることになって〜、って感じだよね」


 「うん、ヨーロッパではかなりやれている気もしているけど、もっと世界でやりたいね。現在、オーストラリアとか初めての国からも呼ばれているし、ジャマイカも予定している。夏の『レゲエ・サンフェス』に出るかもしれないんだ。まだ、分かんないけど。ジャマイカはレゲエにとってホームだし、自分にとっては育った同じカリブの島だし、実現したら楽しみなんだけどね。ショーだけでなく、レコーディングとかもしたいね」


 「ヨーロッパで会うジャマイカのアーティスト達とかには、『お前達の方がジャマイカのレゲエしてるな』って言われるよ。まぁ、ヨーロッパのアーティスト達はワン・ドロップやルーツ・ロックが多くて、最近のジャマイカのダンスホールがよりヒップホップとかに傾倒していることを言っているだと思うけど、もしかしたらヨーロッパの方がファンを含めて過去のレゲエやジャマイカのカルチャーに興味があったり、大切にしているかもね。うん、ジャマイカの最新をチェックしつつ、それはそれとして自分達の価値観でレゲエに向き合っている感じかな。まぁ、歌詞の問題もあって、やはりヨーロッパではジャマイカのコトだけを歌った曲よりも、自分達にも通じる内容のものでないとダメだったりするね」


 「そうだね、ココ最近はずっと前進し続けている感じだね。新作にもそうした時間の中で得た新しい経験とか視野の影響もあると思うし、自分なりに構築できたスタイルをちゃんと提示出来た感じかな。ZIGGIからZIGGI RECADOにアーティスト名を変更したのも、新作をセルフ・タイトルにしたのも、今作がある意味ホントの世界進出盤だし、自分なりに自信があるのもあるね。うん、マーリー家の人と間違えられないようにもね(笑)」


 「正直、自分がこんなことになるなんて思ってなかったよ。だって世界中のほとんどの人達が知らない島で生まれ育った自分が、世界中に知られる機会を得ているなんてさ。それはレゲエが世界中で繋がっているからでもあるんだろうけど、うん、レゲエの力を感じるね。ニューヨークに着いた日に初めて会った日本人とこんな話をしているのも、タバコを交換し合うのもレゲエの力だよ(笑)。レゲエは世界中の人を結びつけるね。それも大きなの魅力で世界中で愛される理由だろうね。自分のコトも日本の人に知ってもらいたいね。日本のレゲエのコトはよく聞いてるよ、スゴいんだってね。どの街にもサウンドが居るし、すげぇダブをプレイしているし、スゴい数のアーティストが活動してるって聞いてるよ。信じられないね。是非行ってみたいよ。呼んでよ(笑)」



文責:八幡浩司(24x7 RECORDS)



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