MORGAN HERITAGE LIVE REPORT

 正直に言うと「言葉に表せない」と思いました。
 正確に言うと「言葉」でも「写真」でも「音源」でも、表現しきれない、伝えきれない魅力を感じた素晴らしい時間でした。

 本番2日前のリハーサルに始まり、9月7日の『横浜レゲエ祭 2014 - ONE LINK』から、8日『ビルボードライブ 東京』、9日『ビルボードライブ 大阪』、全5公演を見させて頂きました。


リハーサル初日。
 「あれ?サイズ小さくない?」もちろん、心のなかでそう思いました。彼らを知った10年以上前より「想像以上」にシェイプされていたのが第一印象でしたが、それ以上に想像を上回ったのが、音の迫力、そして厳しさでした。

 聞くに、レゲエ・バンドでリハーサルにここまで徹底した完成度を求めるのは、彼らMORGAN HERITAGEか、大御所THIRD WORLDくらい、とのこと。リハーサルの合間に見せる気さくで、笑顔が絶えない5人組+キーボードのANDREも、始まるや否や、アーティストの感性と感覚がむき出しになり、それを一番感じさせたのは、今回のツアーでサポート・メンバーとして参加していた、HOME GROWNのTANCOさん(ベース)、I-WATCHさん(ギター)、YUCKKYさん(ドラム)との意思疎通のこと。


 MORGAN HERITAGEはグループとしての活動期間(お休み含めて)20年、世界中から求められ続けてきました。グループが求めた完成度は、HOME GROWNのお三方の厳しい表情を見れば、一目瞭然でした。「しごき」にも近い、神の次元とも言える細かい要求と調整、楽譜や言葉にも表現されることのない「感覚」だけの領域に驚愕しました。


 しかし、公演初日の『横浜レゲエ祭 2014 - ONE LINK』に始まり、回を重ねるごとに信頼度や安定感が増していくショーは、どれも「完璧」なエンターテイメントでした。ここまで「想像以上」のライヴが過去にあっただろうか、と考えてしまうほど。大げさではないです。
 「言葉」で伝わらないのも承知です。CDを作っておきながら、矛盾すら感じますが、それも承知で言えば「CDでは収まりきれない」圧倒的な魅力で、ハートを爆破された気持ちでした。


 様々なライヴを体感してきて「CD通り上手かったね〜!」「予習的中でよかった〜!」とか・・偉そうなことを言えば、これまでそんな気持ちに満足していた気がします。
 それが間違えだったとも言えませんし、ライヴは「一期一会」なんですが、彼らのショーから気付かされたことは、CDやデータは、あくまで「記録」であって、心に焼き付けたもの、それが「記憶」で、彼らのエンターテイメントで「世界」だと思いました。

【セット・リスト】
横浜レゲエ祭 2014
M1 Tell Me How Come
M2 Don't Haffi Dread
M3 Down By The River
M4 Reggae Bring Back Love
M5 Bam Bam
M6 Your Best Friend
M7 She's Still Loving Me
M8 Perfect Love Song

ビルボードライブ 東京&大阪
M1 Tell Me How Come
M2 Don't Haffi Dread
M3 A Man Is A Still Man
M4 Can't Get We Out
M5 Jah Works
M6 Down By The River
M7 Reggae Bring Back Love
M8 Bam Bam
M9 Love You Right
M10 Girl Is Mine
M11 I'm Coming Home
M12 Your Best Friend
M13 She's Still Loving Me
M14 Perfect Love Song
ANCORE:Nothing To Smile About

 「記録媒体以上」=ライヴ・ヴァージョンのパワーを特に感じてしまったのは「Tell Me How Come」。オリジナルももちろん好きなんですが、オリジナルに躍動感を求めたくなったのは、ショーを見てからでした。
そして「Reggae Bring Back Love」も。客席との一体感を強く感じ、バンド・ショーの魅力が存分に活かされた、踊らずにはいられない、そんな楽曲でした。
さらに「Reggae Bring Back Love」からの流れで「レゲエの起源、TOOTS & THE MAYTALSは知ってるかー?」と始まった「Bam Bam」では会場大熱狂!! これも予期せぬ「想像以上」の襲来! でした。

 ライヴを通じて好きになった曲もありました。オリジナル・アルバム未収録ながら「発見」だらけだったのが「Can't Get We Out」。リディム・トラックがライヴ・ヴァージョンならではで、大波が起こった客席にヴォーカル、PEETAHも「ビューティフル!」。そして、女性&前列限定で耳元で愛を囁かれた「Love You Right」。ビルボードライブの4公演とも、女性絶叫ものでした。

 そして、全公演で大トリを務めたのは、日本で昨年最も多くの人に聴かれた楽曲「Perect Love Song」。
 百戦錬磨のショーを世界中で重ねてきた彼らが見てきた景色の中でも、日本で出会った「Perect Love Song」の熱気と景色は、どう感じられたのか。彼らにとっても「想像以上」であったと信じ、世界でもまれに見る絶景だったろーよ〜、と少し誇らしくも感じました。


 彼らの魅力は、濃ゆいルーツ・レゲエでラスタな信仰を原点に持ちながら、「Perect Love Song」をはじめ、レゲエの枠に留まることのない、ポップスな一面も共存していることなんだろうと、改めて気付かされました。20年もの間、世界中で求められ、挑戦と進化を続けるエンターテイメントは、レゲエでありながらジャンルを超え、多くの人々を魅了する独自の「世界」な気がしました。また、5人それぞれの巧みな技とキャラも引き込まれるひとつの要因だと思いました。

 とってもキュートなお姉ちゃんUNA、とってもチャーミングで日本語好きのGRAMPS、真ん中っ子気質のPEETAH、少し生真面目なLUKES、とっても神経質でマイペースなMOJO、この5人が、日本に再び「想像以上」の「世界」を届けに来てくれることを楽しみに願っています。 MORGAN HERITAGE

 最後に、少し個人的なことを書かせて頂ければ、初めて訪れたジャマイカで、初めてライヴを体感したレゲエ・アーティストは、MORGAN HERITAGEでした。そして今回、10年以上の時を経て、MORGAN HERITAGEのベスト盤『PERFECT LOVE SONGS』のアートワーク制作をさせて頂きました。彼らに魅了された「世界」のように、挑戦と進化を続けられる自分でありたいと、この時間を通じて感じることができました。


 すべてのご尽力頂いた皆さまに心からありがとうございました。


 そして「職権乱用」そう思われないよう、一生懸命シャッターを切ったつもりです。ほんの少しでも、ライヴの迫力や躍動が、会場に居た方、行けなかった方に伝われば幸いです。



MORGAN HERITAGE LIVE REPORT

題して、おにぎり事件。リハーサル中、みんな大好きおにぎりに、ニューフェイス「梅干し」が登場。甘くて酸っぱい新食感にみんな大盛り上がりでした。なかでもUNAさんのこの表情、恐る恐る未知との遭遇を果たしました・・。そしてやり取りは延々続く・・。

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『横浜レゲエ祭 2014』。彼らが会場に到着する頃には晴れ間が見えてきました。

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スペースシャワーさんの取材も受けました。オンエアをお楽しみに。

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グランド・フィナーレにも登場。素晴らしい1日でした。ONE LINK!!

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ビルボードライブ東京公演。「サーモンのお寿司が食べたい」。ということで、見事に一面サーモン30貫。

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食べた分、しっかり会場を沸かせてくれました!

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パーカッション、MR.MOJOのDJパートもGOOD。

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シスター、UNAとのコンビネーションもとってもNICE!!

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キーボード兼ボーカルのGRAMPS。DJパートではメンバーも大盛り上がり!

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ギターのLUKES。しびれる表情を度々見せてくれます。

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キーボード担当としてMORGAN HERITAGEと世界中を回っているANDRE。すべて感性と感覚で奏でているような、そんな気すらしました。本当にすごい奏者でした。

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「トーキョー!アリガトゴザイマース」。日本語が上手なGRAMPSが何度も叫んでいました。

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ここからは大阪公演です。前述の「Love you Right」を耳元で囁くボーカル、PEETAH。

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そして、全ビルボード公演で客席乱入のPEETAH。素晴らしいファン・サービスとエンターテイメント精神でした。なかなかステージに戻ってこない場面も・・。

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この笑顔に度々やられます。「アリガトゴザイマース」。

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MICHEAL JACKSON with PAUL McCARTNEY「Girl Is Mine」のカヴァーでは、PEETAH vs GRAMPSの兄弟対決も。「彼女はボクのものだよ」「いやいや俺のものだ」の寸劇もかわいらしいです。

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全5公演を終えた皆さんの表情は印象的でした。ありがとうございました!


TEXT & PHOTO BY:EMI MURAKI(24x7 RECORDS, INC)
SPECIAL THANKS:MIGHTY CROWN ENTERTAINMENT / BILLBOARD LIVE JAPAN
DATE:SEPTEMBER 2014


Discograohy
VP2509 PERFECT BEST SONGS
VP RECORDS / VP2509 / 2014年 / 国内限定企画
来日記念盤として今夏発売したベスト盤。MIGHTY CROWNによるMIXも収録。品薄&売り切れ続出中。
VP1975 HERE COME THE KING
VP RECORDS / VP1975 / 2013年
グループ活動を5年ぶりに再開した復活作で、現段階の最新作。人気曲「Perfect Love Song」や「The Girl Is Mine」収録。
VP1859 THE BEST OF MORGAN HERITAGE - The Journey Thus Far
VP RECORDS / VP1859 / CD+DVD/2LP / 2009年
捨て曲なし!大ヒット曲&代表曲&ライヴ定番曲がズラリ20曲。2009年時点のベスト盤。豪華DVD付。
VP1735 LIVE-ANOTHER ROCKAZ MOMENT
VP RECORDS / VP1735 / 2006年
2005年の『FULL CIRCLE』以降の世界ツアーからオランダのアムステルダム公演を完全収録!少しでもライヴの臨場感を!

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