↓2010/02 MONTHLY NEWS



NEW RELEASES SCHEDULE



(2010.3月4日現在)
★発売日は全てアメリカ現地時間です。
★全て輸入盤のみでの発売です(一部商品除く)。
★輸入盤につき、価格は店頭により異なります。
★「重要作品」「注目作品」は弊社参考基準の重要度と注目度を示します。
VP1874
CARIBBEAN GOSPEL BOOK 3/ VARIOUS ARTISTS
VP1874 / 3月9日発売

 島中の大半がクリスチャンというジャマイカの、ゴスペル・シーンの最新ヒットと過去の代表曲で構成されたコンピレーションのシリーズの第3弾。ゴスペル・シーンのサンプラーとして、名曲/歌もの集として、ご注目を!

coming soon! 
VP1877
注目作品JUNIOR KELLY / RED POND
VP1877 / 4月6日発売

 数々のヒットで知られる人気ラスタ・シング・ジェー、JUNIOR KELLYの最新作登場決定!FIRE HOUSE CREWと共に約2年をかけて制作されたコンセプチュアルなルーツ&カルチャー・アルバム。伸びやかな歌声とキャッチーなフローが爆発!

coming soon! 
VP2420
RIDDIM DRIVEN-CLASSIC / VARIOUS ARTISTS
VP2420 / 4月20日発売

 VP RECORDSのリディム・アルバム・シリーズ『RIDDIM DRIVEN』からの新作。人気レーベル〈NO DOUBT〉の最新[CLASSIC]リディム使用曲を全16曲収録。ビッグ・シンガー大量参加の激美曲&美メロ集!

coming soon! 
VP1886
重要作品BUSY SIGNAL / D.O.B.
VP1886 / 4月27日発売

 人気ダンスホール・スターの待望の新作登場決定! 08年の傑作『LOADED』での成功を経て、新たなレベルへと突入したBUSY SIGNAL! 成長と進化を遂げて「生まれ変わった」コトを高らかに告げる激注目作!

coming soon! 
VP4168
注目作品JOE GIBBS / 12'REGGAE DISCO MIX SHOWCASE VOL.4
VP4168 / 5月4日発売

 昨年にリリースされ、コア・ファン/コレクターを中心に大きな話題を集め、各専門誌での「年間ベスト」特集でも、「再発部門」で上位に選出された人気シリーズから、新作『VOL.4』&『VOL.5』が 同時発売決定!

coming soon! 
VP4169
注目作品JOE GIBBS / 12'REGGAE DISCO MIX SHOWCASE VOL.5
VP4169 / 5月4日発売

 昨年にリリースされ、コア・ファン/コレクターを中心に大きな話題を集め、各専門誌での「年間ベスト」特集でも、「再発部門」で上位に選出された人気シリーズから、新作『VOL.4』&『VOL.5』が 同時発売決定!

coming soon! 
VP1884
重要作品CAPLETON / I-TERNAL FIRE
VP1884 / 5月11日発売

「炎の化身」CAPKLETON! SIZZLAと共にシーンの頂点に君臨する大人気ラスタ・シング・ジェーのVP RECORDSから6年振りとなる待望の新作登場決定! シーン最前線で大復活を果たしている中での絶好のタイミング! 本年度を代表する重要作品となること間違いなし! 要チェック!

coming soon! 


(2010.3月4日現在)
★発売日は全てアメリカ現地時間です。
★全て輸入盤のみでの発売です。
★輸入盤につき、価格は店頭により異なります。
★「重要作品」「注目作品」は弊社参考基準の重要度と注目度を示します。
GRE2062
重要作品RAGGA RAGGA RAGGA!2010 / VARIOUS ARTISTS
GRE2062 / 3月23日発売

 ダンスホール・シーンを代表する激重要シリーズで、GREENSLEEVESの名物シリーズの本年度盤が登場決定! 今年もジャマイカ・シーンに密着した最新&最前線のダンスホール・ヒッツを厳選収録! リアルなビッグ・チューンを知りたければコレ! ハードコアを知りたければコレ! 大プッシュ!
coming soon! 
GRE2063
CHUKKI STARR/ MOST WANTED - CHUKKI STARR
GRE2063 / 3月30日発売

VP RECORDS/GREENSLEEVESの『ベスト盤/廉価価格シリーズ』の『MOST WANTED』からの新作登場。90年代から活躍するUK出身のDJ/シング・ジェー、CHUKKI STARRのベスト盤!
coming soon! 
GRE2064
注目作品JAMMY'S FROM THE ROOTS / VARIOUS ARTISTS
GRE2064 / 3月30日発売

 85年にレゲエ・シーンで"デジタル革命"を起こしたことで知られる名門レーベル〈JAMMYS〉。その革命前時代のレーベル初期音源を全30曲/2枚組CDに収め貴重・重要作品登場!
coming soon! 
GRE2069
RHYTHM ALBUM #90 - SET ME FREE / VARIOUS ARTISTS
GRE2069 / 4月6日発売

 GREENSLEEVESの「リディム・アルバム/ワン・ウェイ」シリーズ最新作、第90弾! 主役は〈HEART OF LOVE〉レーベルの[SET MI FREE]リディム。リディム制作はSTEPHEN McGREGOR! MAVADO/VYBZ KARTEL他の人気強力ダンスホール・チューン多数収録!
coming soon! 


(2010.3月4日現在) 
★発売日は全て日本現地時間です。
★「重要作品」「注目作品」は弊社参考基準の重要度と注目度を示します。
VICP64801.jpg
重要作品T.O.K. / I BELIEVE - THE BEST OF T.O.K.
VICP-64801 / 日本限定発売

 全曲ビッグ・チューン!3大バラード「I Believe」「Footprints」「Gurdian Angel」はもちろん、アルバム未収録のヒット2曲「Your Smaile」「Haters」、さらに横浜レゲエ祭2006、2002年来日公演の超貴重なライヴ音源まで収録の日本限定企画ベスト盤!!



NEW RELEASE SCHEDULE

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VP RECORDS
VP RECORDS / INFORMATION

"歌王"SANCHEZ!! 待望の新作登場!!
プロデュースはDONOVAN GERMAIN〈PENTHOUSE〉!!



SANCHEZ title

SANCHEZ!!

SANCHEZ!!
NOW & FOREVER / SANCHEZ
VP1873 /US現地2月9日発売


 VP RECORDSより、US現地2月9日にSANCHEZの最新作『NOW & FOREVER』が登場! VP RECORDSからは03年の『NO MORE HEARTACHES』以来となる、約7年振りの待望の新作! そして、その新作でSANCHEZとタッグを組んだのが、DONOVAN GERMAINの〈PENTHOUSE〉! ジャマイカの国宝級シンガーと、レゲエを代表する名プロデューサー&名門レーベルとの、まさに夢のタッグが遂に実現!「待ちに待った」とはこのコト! 「聴きたかった作品」が遂に到着です!



SANCHEZ title

 本名はKEVIN ANTHONY JACKSON。1964年生まれ。ジャマイカのストーニー・ヒルとウォーターハウスといったゲットー地域育ち。多くのレゲエ・アーティストと同様に、彼も6才から教会に通い、聖歌隊で歌い始めた。そして、13才になった時に最初の転機を迎えることに。


‡ 聖歌隊からサウンド・マンに〜  SANCHEZがその当時に通っていた教会では、日曜日の朝には通常のミサをやっていて、SANCHEZもそこで歌っていたのだが、夜になるとサウンド・システムを出してダンスを実施しいた様子。「教会でダンス?」とややビックラですが、ジャマイカではどうも一部の教会ではレゲエ・スターを育成すべく、積極的にこうした活動を実施しているところもある様子・・。で、その教会でのダンスを体験したSANCHEZは「おーっ! コレだ! コレこそが自分がやりたいコトだ!」と思ったそう。さらに「聖歌隊でゴスペルを歌うことと、ダンスでレゲエを楽しむことのどっちかを選ばんといかん。両方は無理」とも思ったらしく、「ダンスを! どっぷりとレゲエを!」と選択することにしたそう。そして、地元の人気サウンドのRAMBO INTERNATIONALでセレクターとして活動していくことに。当時のRAMBOは、FLOURGON、DADDY LAZARD、RED DRAGONの三人の人気DJが在籍して、かなりブイブイと言わせていた。SANCHEZはその三人のバックでセレクター/カット・マンとして活躍。で、この時代に「SANCHEZ」という名前も付けられたとのこと。どうもこの三人達とかとサッカーをして遊んだ時に、SANCHEZがオーバーヘッドで派手にキックしたのを見た周りが「(メキシコのサッカー選手の)HUGO SANCHEZみてぇーだー!」と騒いだのが由来とか。


 で、セレクターとしてのSANCHEZですが、ただレコードをプレーするだけではなく、DJ達がマイクを握る時には、それに合わせて歌のコンビネーション・パートを歌ったり、結婚式とかそうした場に呼ばれた時も、レコードを回した後に、レコードをひっくり返してヴァージョン面に合わせて、その場に適したリリックで替え歌とかを歌ったりしていた様子。ただ、それを聴いていた人達は、あまりにもその歌が上手過ぎたからか、レコードをプレーしているのか、SANCHEZが実際に歌っているのかを区別出来なかったこともよくあったそう。で、そんな感じのタイミングで次の転機が訪れることに。


‡ サウンド・マンから人気シンガーに〜  周りからも「歌ったら?」と勧められることも増え、「うーむ、このままセレクターとしてだけ活躍しててもどーなんだろー。歌ったろか?」と悩んだりなんかして、SANCHEZは最終的に「よーし、歌ったる。セレクターはやーめた。過去を振り向かないで前進あるのみ!」と、シンガーとして活動していくことを決意。で、シンガーとして活動を開始。


 初レコーディングの機会が訪れるのは1986年。まっ、22才ぐらいだから、レゲエでは決して早くはないかも。プロデュースはHUGH "RED MAN" JAMESで、デビュー曲は「Lady In Red」(CHRIS DeBURGHのバラード・カヴァー)。何かと「Red」と縁がある。で、コレがいきなり大ヒット! ジャマイカの各チャートをマッシュ・アップ! で、コレを機にあちこちのプロデューサーからオファーが殺到して、〈TECHNIQUES〉から「Lonley Won't Leave Me Alone」(GLENN MEDERIOSのカヴァー)、〈BLACK SCORPIO〉から「Let Me Love You Down」(READY FOR THE WORLDのカヴァー)、〈X'TERMINATOR〉から「Here I Am」(AIR SUPPLYのカヴァー)、〈DIGIATL-B〉から「Another Sad love Song」(TONY BRAXTONのカヴァー)とか、ビッグ・レーベルから続々とヒットを連発。88年の当時のジャマイカ最大のフェスの「REGGAE SUNSPLASH」では観客から5回もアンコールを受けたりとショーでも人気を集め、スターへの道を驀進することに。


 で、90年代のSHABBA RANKS、NINJA MAN等を中心としたダンスホール/DJ全盛時代でも、その勢いは止まらずに〈STONE LOVE〉から「If I Ever Fall In Love」(SHAIのカヴァー)、〈DIGITAL-B〉から「Missing You Now」(MICHAEL BOLTONのカヴァー)とか、ヒットを連発。多くのシンガー達が苦戦する中、書き切れないぐらいのヒットでその人気は強固&不動のものになっていきます。


SANCHEZ in AICHI
↑クリックすると拡大します。

‡ SANCHEZが提示した「新しさ」〜  まっ、気付くように、90年代中頃まではとにかくカヴァー・ヒットが多かったです。デビューもカヴァー・チューンですけど、そのとろける様な美声で伸びやかに歌われるカヴァー・ソングで人気を獲得していました。圧倒的に男性アーティストが多いレゲエ・シーンの中で、このSANCHEZの美声は飛び抜けた存在感を持ち、またラヴ・ソングが多かったことで特に女性ファンから人気を集めました。また、ゴスペル/R&B/ポップを通過・消化した歌唱法で、タフなリディムを朗々と歌いこなし、「タフなんだけどスウィートで洗練された感じ」のスタイルも新しかったと言えます。勿論、SANCHEZ以外にも、THRILLER Uとかもそうですけど、こうしたスタイルを提示していたシンガーは存在してましたが、明解に提示して大きな成功を獲得したという意味ではSANCHEZがズバ抜けていたと思います。で、このSANCHEZの登場と成功がレゲエ・シーンに新たな一つの模範にもなり、〈PENTHOUSE〉時代のWAYNE WONDERが良い例ですけど、数多くのプロデューサー/レーベルが「次のSANCHEZ」の育成に励み、「カヴァー&美声」とかSANCEHZの例に習って、新たにアーティスト達を売り出すことになります。その結果、数多くの「SANCHEZ フォロワー」がシーンに現れることになります。


 そんな多くのフォロワーの追随を受けてか、SANCHEZはよりオリジナル・チューンを積極的にリリース。で、GARNETT SILK、LUCIANO等のルーツ&カルチャー系のシンガー達が「ラスタ・ムーヴメント」として台頭してきた時代にも、〈XTERMINATOR〉からの「Praise Him」「Never Dis The Man」のスピリチュアルなメッセージ・チューンを大ヒットさせて、このあたりを契機に「カヴァー・ヒットばっか」のイメージを完全に払拭。軽快でカラフルなイメージはそのままに、重厚と熟成された男として進化を遂げます。ステージ・ショーでの圧倒的な素晴らしさもあって、シーンを代表するシンガー、BERES HAMMONDと共に、国民的シンガーとしてジャマイカでは絶大なる人気と支持を獲得します。あと、この時代には〈JAMMY'S〉〈JOHN JOHN〉との名曲も忘れられないところ。他からもリリース大量&ヒット大量。


‡ レゲエ/ダンスホール、そしてゴスペルでも活躍する国宝級シンガーに〜  そして、90年代末になると、SANCHEZは新たな挑戦も開始。それは、自らのルーツであり、敬虔なクリスチャンとしての気持ちから、ダンスホールでの活動と並行してゴスペル・レゲエのシンガーとして、作品をリリースしていくようになります。まっ、〈XTERMINATOR〉からの「Praise Him」「Never Dis The Man」もそうしたテーマでありましたが、通常のレゲエ/ダンスホール・アルバムとは区別して、自らがプロデューサーとして「ゴスペル・アルバム」を作り始めたのがこの時期から。VP RECORDSからも複数リリースされています。


 こうして90年代末からはシーンの動きには左右されない確固たる人気と地位を背景に、自分のペースで自己のスタイルを追究していくようになります。マイアミに居を構えて、ジャマイカと行き来し出したのもこの時期から。ただ、だからと言って最前線から退いたのではなく、00年代もマイアミ繋がりの〈JOE FRASER〉からの「Frenzy」、〈CANNON〉からの「Groovin' Out On Time」をはじめ、ヒットを継続。シーンでの存在感を薄めることなく、トップ・スターとして君臨し続けていきます。それが現在でも継続中で、浮き沈みの激しいシーンの中では稀な存在、そして才能と言える感じ。まっ、カヴァー、オリジナル、ゴスペルとか色々とありますけど、何よりも一聴して「SANCHEZ!!」と痺れる歌声、特別な世界と時間へと誘う魔法なような歌声こそが最大の魅力と武器かと。時代を超えても枯れないその歌声は、レゲエ、そしてジャマイカの宝。ええ、ジャマイカの国鳥と言えばハミング・バードですけど、SANCHEZもそんな感じ。国宝級。是非、この機会に触れてもらえたら幸いです。


SANCHEZ title

 「知っての通り、これまでも〈PENTHOUSE〉のDONOVAN GERMAINとは互いに素晴らしいケミストリーを起こしてきた。あと、GERMAINとは音楽のコトは勿論だけど、個人的なコトも話せる関係をずっと保ち続けて来た。コレは素晴らしい関係で、素晴らしいコトなんだ。だって、多くのプロデューサー達は人の意見を聞かないし、そうした関係を築けないからね」「だから今回久し振りに『アルバムを作ろう』と決断した時に、GERMAINのコトがすぐ頭に浮かんだんだ」。SANCHEZは、今回の『NOW & FOREVER』の制作パートナーを、DONOVAN GERMAINと彼の〈PENTHOUSE〉とした理由をこう説明しています。


‡ 〈PENTHOUSE〉〜  知っての通り、〈PENTHOUSE〉は、DONVAN GERMAINを中心に、現在は共に大物プロデューサーへと勝ち上がったDAVE & TONY KELLYを擁し、80年代末〜90年代のシーンの顔として頂点に君臨した名レーベル。BUJU BANTON、WAYNE WONDER、CUTTY RANKS、TONY REBEL等を輩出して、ダンスホール・シーンを先導すると同時に、BERES HAMMOND、MARCIA GRIFFITHS等のヴェテラン・シンガー達も時代の中で再生させたことは周知の通り。そのバランス感覚と、生み出す「新しさ」の背景には常に過去のレゲエへのオマージュとリスペクト、時代を受け継いでいく者としての使命が込められているところが最大の魅力。一時期はDONOVAN GERMAINがBUJU BANTONの専任マネージャーとして多忙を極めたことで減速もしたが、ココ最近では再び勢いを加速しており、MARCIA GRIFFITHS & BUSY SIGNALの「Love Is Automatic」、そして話題の新人ROMAIN VIRGOの育成等、特に「歌もの」での高い人気と評価を獲得しています。


 SANCHEZとDONVAN GERMAIN/〈PENTHOUSE〉と言えば、「One In A Million」「Cherish Your Love」等のシングル・ヒットがありますが、今回は長い両者の関係、築き上げて来た経験と信頼を基に初めて挑むフル・アルバム。全14曲のうち、カヴァー曲は「Feel Good All Over」のみ。コレはOTIS BLACKWELLのソウル・スタンダードだが、SANCHEZはDERLOY WILSONのカヴァーにインスパイアされた様子。で、残りの13曲は全てオリジナル曲。



↑ビデオ・クリップもcheck!

SANCHEZ information

‡ 収録曲〜 TIGER WOODSの例の騒動から出来た「Won't Surrender」をはじめ、「Who Am I Without You」「When Someone Says I Love You」「Extraordinary」「My Everything」「I'm For Real」「Bet Any Amount」「Relaese That Property」等、新作にはSANCHEZならではのラヴ・ソング/ラヴァーズ・ロックが大量収録。ただ、SANCHEZは長年の楽曲制作のパートナーであるFITZ LIVEMOREと「これまでとは違う自分のイメージ、本当の自分をより打ち出したものにしよう」と幾多の歌詞&メロディを事前に作り出した。ゆえに、今回のラヴ・ソングは、多くのこれまでのSANCHEZのそれとは異なり、内容はただ甘くスウィートなものばかりではなく、男女の困難な関係も、互いの孤独もリアルに表現されている。そして、SANCHEZの歌声と、歌心がそれらの様々な状況と色彩と温度をイメージさせ、DEAN FRASER、MAFIA & FLUXY、MITCHUM KHAN、BUNNY FLETCHER等のDONVAN GERMAINが揃えた精鋭ミュージシャン達がそれを確かなカタチへと昇華されてみせている。また多くの曲のミックス作業を、現行シーンを代表する人気プロデューサー&エンジニアのSHANE BROWNEに預けたことも、それを現在の時代の音として完成させるのに成功している。現役の最前線シンガーとしての復帰に相応しい陣営をDONVAN GERMAINは用意してみせました。


 またラヴ・ソング以外で特に秀逸なのは「I Can Feel It」。「セレクターがレコードを回し、人々がそれを受け止める、大きなスプリフ、コーラとラム、皆が楽しみを分かち合う」「ナイフやガンを持ってるな。音楽だけがそこにあれば良いんだ」と、セレクターとしてスタートした自分のキャリアらしい「ダンスホール・アンセム」。そして、最後に収められた「Enjoy Life」はメッセージ・チューン/バラード。「俺達ゲットーの貧しき人々が得られるものなんか何もないだろう、だから俺達はレゲエ・ミュージックを選んだんだ、レゲエ・ミュージックは確かにスマイルと人生を楽しむためのものを与えてくれるから」。ゲットー出身のSANCHEZ、レゲエに生きてきたSANCHEZを考えれば、与えてくれる説得力は十分だ。そして、この曲は昨今の荒れるレゲエ/ダンスホール・シーンを憂い、それに向けられた曲でもある。「争いゴトのための音楽ではないだろう」。「いつか地域ごとやストリートごとでの戦争や揉め事がなくなることを願ってるよ」「子供達に伝えるべきことがあるだろう」。そこにはクリスチャンとしてだけではなく、普遍の愛と団結を訴えるレゲエ男としてのSANCHEZの姿勢が詰まっている。


 「復帰作だから、中途半端なものにはしたくなかった。しっかりと手応えのあるものにするのに時間も要した。リリースするにあたってとってもポシティヴな状況にある。この業界に長くいて、中にはみんなが求めていなかった曲もたくさん出してきたりもしていると思うよ。でも、今回は違うと思う。『みんなが求めていたSANCHEZの作品』だ。期待して欲しいし、信用して欲しいね」

SANCHEZ!!
NOW & FOREVER / SANCHEZ
VP1873 / IMPORTS

FEBRUARY 9, 2010 RELEASE!

Track Listing

01. WON'T SURRENDER   ※PVはこちら
Track Listing 02. WHO AM I WITHOUT YOU
03. LONGING TO COME HOME
04. I'M FOR REAL
05. FEEL GOOD ALL OVER
06. MY EVERYTHING
07. BET ANY AMOUNT
08. NOW AND FOREVER
09. EXTRAORDINARY
10. RELEASE THE PROPERTY
11. WHEN SOMEONE SAYS I LOVE YOU
12. DON'T FALL FOR IT
13. I CAN FEEL IT
14. ENJOY LIFE


『REGGAE ANTHOLOGY』シリーズ新作登場!
『HENRY"JUNJO"LAWES - VOLCANO ERUPTION』!



HENRY
REGGAE ANTHOLOGY-HENRY "JUNJO" LAWES -VOLCANO ERUPTION

VP4162 / 2CD+DVD /US:2月16日発売
豪華楽曲リストはこちらから!

 VP RECORDSの『REGGAE ANTHOLOGY』シリーズから新作が登場決定です。先に確認しておきますと、同シリーズは一つ/一人のレーベル/プロデューサー/アーティストにテーマを絞り、その足跡と活動を振り返った作品内容となっています。『ベスト盤/ヒストリー盤』といった考え方で良いかと思います。資料的価値も高く、コア・ファンのコレクションにも適していますが、ビギナーの入門盤としても適した優れた内容となっています。


 これまで〈PENTHOUSE〉〈MUSIC WORKS〉〈CHANNEL ONE〉〈TECHNIQUES他のレーベル、またYELLOW MANNINJA MANMARCIA GRIFFITHSGARNET SILKCOCOA TEA他のアーティストをテーマとした作品が同シリーズからリリースされています。


HENRY

テーマはHENRY "JUNJO" LAWES &〈VOLCANO〉!!
大ヒット満載40曲の2CD+激レア重要映像DVDの3枚組!!


 US現地2月16日発売予定のシリーズ最新作のテーマ/主役は、〈VOLCANO〉レーベルと、そのプロデューサーであったHENRY "JUNJO" LAWES!


 〈VOLCANO〉は80年代ダンスホールを代表するビッグ・レーベル。現在のダンスホール・ムーヴメントの発火点を担ったとも言える重要レーベル。現在でも世界の現場で鳴り続ける「定番/ファウンデーション・チューン」を大量に生み出した大人気レーベル。時代を超えたスタンダードですが、特に日本においては、00年にMIGHTY CROWNが正規盤ミックスCD『TRIBUTE TO VOLCANO - HENRY "JUNJO" LAWES』をリリースしたことで、若いダンスホール・ファンにもその魅力が広く知られることとなり、世代を超えて愛され続けている存在となっていることは周知の通り。また、オーナー/プロデューサーであったHENRY "JUNJO" LAWESの語り継がれるその強烈なキャラクターと生き様も「伝説」。 〈VOLCANO〉と同様に今なお多くのファンを惹き付けているのも知られたところ。


HENRY
 本作は、その〈VOLCANO〉レーベルの代表曲を40曲厳選して2枚のCDに収録。さらにその歴史を振り返る貴重映像約60分が収められたDVDが付いた3枚組商品。これまでも世界の様々なレーベルから〈VOLCANO〉音源の編集盤がリリースされていますが、本作はその内容とヴォリュームからして初のコンプリート・ベストと言えそうな作品。収録された40曲は、ダンスホール・マッシヴにとっては全て説明不要のビッグ・チューンなハズ。そして、〈VOLCANO〉全盛期のダンスの現場やレコーディング・スタジオの要素と、数多くのアーティスト/関係者が当時を語った重要・貴重映像で構成されたDVDはそれだけで十分に価値の高い激エクシクルーシヴな内容。伝説のスケート・ランドでの〈VOLCANO〉サウンド・システムのライヴ映像もレア。全ダンスホール/レゲエ・ファン必聴・必聴の大作。是非、本作は「マスト」の共通認識でタイトにチェック願います。


HENRY
"HENRY"JUNJO"LAWES

HENRY "JUNJO" LAWESと〈VOLCANO〉ー。


HENRY "JUNJO" LAWES 〜 1960年にキングストン西地域のゲットー、オリンピック・ウェイで生まれたと言われています(1957年生まれの説も)。78年にGROOVING LOCKSという三人組のコーラス・グループの一員としてデビューしたのをきっかけに音楽業界に進出し、シンガーとして活躍、さらにプロデューサーとしての活動を開始しました。


 交流のあったLINVAL THOMPSONとの78年レコーディングが初のプロデュース仕事とされていますが、その直後に駆け出しであったBARRINGTON LEVYと「Collie Weed」「Looking My Love」「Shine Eye Girl」を全てチャートの1位を獲得するビッグ・ヒットに導いたことで、プロデューサーとして注目を集めることになります。そして、“NEW ERA OF DANCEHALL=新時代のダンスホール”と呼ばれた新しいダンスホール・サウンドを次々と制作・リリースしていくことで、80年年に正式に〈VOLCANO〉を設立、80年〜82年にはシーンにおいて大きな存在となっていきました。(〈ARRIVAL〉や〈JAH GUIDANCE〉は〈VOLCANO〉以前のHENRY "JUNJO" LAWESのレーベル。)


“NEW ERA OF DANCEHALL”〜 HENRY "JUNJO" LAWESは、当初はチャンネル・ワン・スタジオで、当時の同スタジオの専属バンド的な立ち位置として活躍していたTHE REVOLUTIONARIESをバンドに、またKING TUBBYをエンジニアにレコーディング・セッションに起用することが多かったのですが、次第にROOTS RADICSをバンドに、エンジニアにはKING TUBBYの弟子で、当時はまだ10代のSCIENTISTを起用していくようになります。


 ROOTS RADICSは当時は、GREGORY ISSACS等のライヴのバック・バンドとして知られていましたが、そのプレーは“ロッカーズ・スタイル”で人気を獲得していたTHE REVOLUTIONARIESよりもヘヴィでタイトで、よりタフなスタイルでした。そして、それは当時の暴力と混乱に溢れたジャマイカ国内の社会情勢の空気に合致していたもので、ジャマイカのゲットー・ピープルが求める「よりタフなサウンド!」でした。また、若きSCIENTISTがそのROOTS RADICSのタフな演奏を、音数をシンプルかつ大胆に、重低音を効かせてミックスした当時として斬新なサウンドも、そうした時代の空気を見事にとらえたもので、人々が求める新しいものでした。


HENRY
HENRY
「80年代ダンスホール・ブーム」の立役者〜 HENRY "JUNJO" LAWESは、ROOTS RADICSとSCIENTISTと作り出したこの“NEW ERA OF DANCEHALL”と呼ばれた新しいサウンドで時代を変革していきます。この時期は、それまで以上にサウンド・システム/ダンスの現場が大きな人気と勢いを集めていった時代でした。都市部中心であったダンスが以前にも増して地方にも進出していくようになり、娯楽の少ない島内ではダンスが大きなブームとなっていきます。


 〈VOLCANO〉のヘヴィでタイトでタフな新しいサウンドは、ダンスの大音量スピーカーとの相性も抜群で、そうしたダンスの現場での圧倒的な支持が〈VOLCANO〉の勢いをさらに加速させていきます。HENRY "JUNJO" LAWESも、自らのサウンド・システム「VOLCANO」を運営して、アグレッシヴな展開でその人気を強固なものとしていきます。また、この時代はダンスの現場から新しいヒットだけではなく、アーティストも多数生まれてきた時代で、HENRY "JUNJO" LAWESもCOCOA TEA、FRANKIE PAUL等の新しいアーティスト達も続々と発掘して、彼らをスターダムへと押し上げていきます。


 レーベル、サウンド、また新たな才能を育成する存在、新たな時代の担い手としてHENRY "JUNJO" LAWESと〈VOLCANO〉は圧倒的な人気と支持を獲得して、シーンの中心的な存在へと勝ち上がります。そして、このHENRY "JUNJO" LAWESと〈VOLCANO〉の起こしたムーヴメント/エンターテイメントこそが、「80年代ダンスホール・ブーム」のきっかけでした。


「ダンスホール」を世界に伝えた存在〜 この〈VOLCANO〉を発火点とした「80年代ダンスホール・ブーム」と「〈VOLCANO〉黄金時代」を決定づけたのが、YELLOW MANの大ブレイクでした。「スラックネス」と呼ばれる下ネタを粋なリリックで表現してみせることを得意としたこの天才DJとHENRY "JUNJO" LAWESとの出会いと、両者による「Zungguzung・・」「I'm Getting Maried In The Morning」他の数々の特大ヒットは、島全体を文字通り「噴火」させて、レゲエを「ダンスホール時代」へと突入させました。そのマグマはジャマイカを超えて、世界にYELLOW MANだけでなく、〈VOLCANO〉の作り出した当時の最先端ダンスホール・サウンドを伝えることに成功しました。YELLOW MANもこの大ブレイクでメジャー・レコードへと進出、そして「ダンスホール」もそれと合わせて世界へと進出していきます。



↑ビデオ・クリップもcheck!

現在のムーヴメントの出発点〜 こうしたYELLOW MANとの成功もあって、〈VOLCANO〉は84〜85年のシーンの頂点に君臨することになりますが、〈VOLCANO〉以外にもそのライヴァルであったGEORGE PHANGの〈POWER HOUSE〉他、数多くのレーベルが活躍したり、新たなスターが大量に登場したり、「クラッシュ盤」と呼ばれる新しいスタイルでのアルバム・リリースが提案されたり、この時代のダンスホールはとにかくクリエティヴィティに満ちていました。


 そして、そうした流れと勢いが、85年の〈JAMMY'S〉による「怪物リディム=SLENG TENGの発明」へと繋がり、シーンは現在へと続くデジタル・ダンスホール時代へと突入して、リリース量も急増して、その勢いとスピードは一気に加速されていくことになります。で、こうして見ていくと、現在も受け継がれている「ダンスホール・ムーヴメント」という意味では、この〈VOLCANO〉は一つの重要なルーツで、大きな発火点だったと言えると思います。


ライカーズ・アイランド〜 HENRY "JUNJO" LAWESは85年に拠点をニューヨークへと移します。そして、ジャマイカで起きた「SLENG TENG=デジタル革命」の動きには対応出来ず、シーンから姿を消すことになります。ただ、それはジャマイカから離れたからだけでなく、HENRY "JUNJO" LAWESが「ある理由」によって、ニューヨークのライカーズ・アイランド刑務所に収監されてしまったことが最大の理由でした。約6年間服役していましたことで、〈VOLCANO〉は事実上終わってしまいました。なお、この期間に盟友でもあったCOCOA TEAは「Rikers Island」というHENRY "JUNJO" LAWESに向けてのチューンもリリースしています。


復帰〜 HENRY "JUNJO" LAWESは、91年にジャマイカ・シーンへと復帰し、〈VOLCANO〉を再始動させます。以前のように、ROOTS RADICSやSCIENTISTを起用したものではありませんでしたが、COCOA TEAをはじめ、SANCHEZやSHAKA SAHMBA等の作品を積極的にリリース、特に当時のスーパースター=NINJA MANとは幾つも優れた作品をリリースして、再び注目を集めることになります。また、注目を集めたのは、その作品だけではなく、HENRY "JUNJO" LAWESその人でもあり、以前からも奇天烈な性格と個性で知られていましたが、この時期は常にカラフルなウィッグを被っていたり、突飛な格好や立ち振る舞いでも注目を集め、その華々しい過去や服役とかもあって、「謎めいた存在」とかを超越した「生きる伝説」と化していました。


HENRY 銃撃死〜 1999年6月にHENRY "JUNJO" LAWESは、滞在先のロンドンで銃撃されて亡くなります。車に乗車していたところを何者かに襲われた様子です。「ある理由」と様々な憶測が流れましたが、理由はハッキリとはしません。ただ、あまりにも「らしい」最期だったとも言えるかもしれません。


 振り返れば、プロデューサーとしてのHENRY "JUNJO" LAWESが優れていたのは、常に時代の空気と人々の希求するものを読み取る確かなセンスと、それを実現させる才能だったかと思います。80年代の〈VOLCANO〉黄金時代は勿論、90年代の復帰後の当時「制御不能」とされたNINJA MANと作品群もそうしたHENRY "JUNJO" LAWESのセンスと才能、それは実力・人間力と置き換えられるかもしれませんが、それによるものだったと想像します。伝えれる奇行は無限で、クレイジーで神秘的な性格だったことは確かの様子。ただ、そうしたHENRY "JUNJO" LAWESのコトを理解出来る者は少なかったかもしれなかったですが、HENRY "JUNJO" LAWESはそうした周りのコトを理解していたようにも思います。


 不謹慎を承知で言えば、その強烈な個性と破天荒な生き様を考えれば、あまりにも出来過ぎた死に方。それは、HENRY "JUNJO" LAWESらしい見事な自己プロデュースだったようにも思えてきます。残した多くの名曲/作品、その功績と同様にHENRY "JUNJO" LAWESの存在は偉大でワン&オンリー。作品だけではなく、存在そのものがレゲエで、ダンスホールでした。


 今回の『REGGAE ANTHOLOGY - HENRY "JUNJO" LAWES - VOLCANO ERUPTION』を通して、HENRY "JUNJO" LAWESと〈VOLCANO〉の存在と、その功績と魅力がより多くの皆さんに届くことを願います。長くてゴメンよ。


さらに長い、JUST MY IMAGINATIONはこちらから

REGGAE ANTHOLOGY
VP1583

REGGAE ANTHOLOGY -
PENTHOUSE

VP RECORDS / VP1583 (IMPORTS)

VP1589

REGGAE ANTHOLOGY - MUSIC WORKS
VP RECORDS / VP1589 (IMPORTS)

VP1590

REGGAE ANTHOLOGY
YELLOWMAN -
LOOKHOW ME SEXY
VP RECORDS / VP1590 (IMPORTS)

VP1591

REGGAE ANTHOLOGY NINJAMAN - ANYTHING TEST DEAD
VP RECORDS / VP1591 (IMPORTS)

REGGAE ANTHOLOGY -
CHANNEL ONE
VP RECORDS / VP1678 (IMPORTS)

VP1693

REGGAE ANTHOLO GYGARNET SILK - MUSIC IS THE ROD
VP RECORDS / VP1693 (IMPORTS)

VP1715

REGGAE ANTHOLOGY MARCIA GRIFFITHS - MELODY LIFE
VP RECORDS / VP1715 (IMPORTS)

VP4123

REGGAE ANTHOLOGY COCOA TEA - THE SWEET SOUND OF
VP RECORDS / VP4123 (IMPORTS)

VP4130

REGGAE ANTHOLOGY
JOE GIBBS - SCORCHERS
FROM THE MIGHTY TWO
VP RECORDS / VP4130 (IMPORTS)

VP4122

REGGAE ANTHOLOGY - CHANNEL ONE CHAPTER 2
VP RECORDS / VP4122 (IMPORTS)

VP4100

REGGAE ANTHOLOGY RANDY'S 50TH ANNIVERSAY
VP RECORDS / VP4100 (IMPORTS)

VP4148

REGGAE ANTHOLOGY - ROOTS WITH QUALITY
VP RECORDS / VP4148 (IMPORTS)

VP4151

REGGAE ANTHOLOGY JOE GIBBS - SCORCHERS FROM THE EARLY YEARS
VP RECORDS / VP4151(IMPORTS)

WINSTON RILEY / QUINTESSENTIAL TECHNIQUES

WINSTON RILEY / QUINTESSENTIAL TECHNIQUES
VP RECORDS / VP4158(IMPORTS)



VP RECORDS

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GREENSLEEVES
GREENSLEEVES


SIZZLA KALONJI ー 幻の初レコーディング曲収録!
NEW ALBUM『CRUCIAL TIMES』RELEASE!



SIZZLA KALONJI NEW ALBUM『CRUCIAL TIMES』RELEASE!SIZZLA ー「底知らずのインスピレーション」

 GREENSLEEVESよりUS&UK現地の2010年1月19日に、SIZZLAのニュー・アルバム『CRUCIAL TIMES』がリリースされました。GREENSLEEVESからは09年4月の『GHETTO YOUTH-OLOGY』以来の新作となります。現行シーンで活躍しているアーティストの中でも、特にアルバム・リリース数が多いSIZZLAですので(現時点で各レーベルから40作品以上リリース!)、この前作からの短いインターバルには驚かないと同時に、その精力的な活動とクリエイティヴィティには驚かされます。



 SIZZLAは、よく知られている通り、現在はジャマイカのオーガスト・タウンの“ジャッジメント・ヤード”と呼ばれるラスタ・コミューンを拠点に活動しています。そこにはSIZZLAやその家族だけではなく、子供から老人まで多くのラスタが共同生活しています。SIZZLAはそこではアーティストとしてだけではなく、そこの長としても活動して、人々の生活を支えています。この“ジャッジメント・ヤード”の模様、またそこでのSIZZLAのインタヴューを撮影された映像が、GREENSLEEVESからリリースされているSIZZLAのベスト・アルバム『THE JOURNEY』のボーナスDVDに収録されていますので、是非チェックしてもらえたらと思います。非常に興味深い内容で、SIZZLAの理解にも繋がると思います。

CRUCIAL TIMES / SIZZLA


SIZZLA / CRUCIAL TIMES
GRE2055 / 2010年1月19日発売
※1月26日にLP限定盤も発売予定!




 で、SIZZLAは海外ツアー等で留守にする時以外は、主にその“ジャッジメント・ヤード”内にあるスタジオ=カロンジ・スタジオで日々制作を続けている様子です。SIZZLAに近い人物によれば、SIZZLA自身が進めているプロダクションもありますけど、連日“ジャッジメント・ヤード”には数多くのプロデューサー達が「録音したい」と集結していて、その日その日のSIZZLAの判断で、「今日はこのプロデューサーと録る」となったり、持ち込まれるリディムを確認した上3詭?突で、レコーディングを実施したりしている、とのこと。また、それ以外にも、サウンド・マンのダブ録りがあったり、キングストンの他のスタジオに赴いてのレコーディングもあったり、ショーのリハーサルとかあったりと、とにかく連日録りまくって、歌いまくっている様子。



 なので、各レーベルから多数リリースされているSIZZLAのアルバムも、ある決まった期間に集中して録られているものもあれば、曲単位で制作されていって、まとまった時点でプロデューサー/レーベル側がアルバムとしてリリースしているものもあったりしている様子です。中にはアルバムとしてまとまった曲数を録り終わるまでに、何年も“ジャッジメント・ヤード”に通い続けたりする場合もあるみたいです。また、そうした個々の作品のリリースに関しては、SIZZLA自身の承諾がないとリリース出来ないので、中には録音は完了しているのに、SIZZLAの承諾を待たせれていて、リリースの予定が決定していない作品も数多く存在する様子です。



 で、よくジャマイカのアーティストがインタヴュー等で「リディムを聴いて、リリックのインスピレーションを受ける」と語っていますが、その通りだとしても、実際はそこから一曲分のリリックを仕上げるのは当たり前ですけど大変な作業です。で、レコーディング依頼が集中する人気アーティストの中には、リリックを他人に書いてもらう人もいますし、VYBZ KARTELやASSASSINみたいに、人気アーティストにリリックを提供していたのをきっかけにアーティストに転身した人もいます。ただ、どうもSIZZLAの場合は、そのインスピレーションの受け方がハンパないみたいで、リディムを何度か聴くと、そのままリリックがスラスラと出て来て、そのままヴォイシングとかしてしまうことも多いとのこと。そして、その様子と言うか、集中力は神懸かり的とのことで、以前にそんな話をしてくれたVPのスタッフも「あんな神業が出来るのはSIZZLAかJAY-Zぐらいだろ」と語ってました。で、その底知らずのインスピレーションを武器に、SIZZLAは今日も録音を止まることになく続けている、と。


SIZZLA KALONJI NEW ALBUM『CRUCIAL TIMES』RELEASE!HOMER HARRIS ー 「“SIZZLA”を生んだ男」

 さて、本作の『CRUCIAL TIMES』ですが、プロデューサーはHOMER HARRISです。知らない方も多いかもしれませんが、実はこのHOMER HARRISは、現在SIZZLAのパーソナルなマネージャーを務めていると同時に、SIZZLAと共に“ジャッジメント・ヤード”のカロンジ・スタジオを設立・運営している人物でもあります。で、さらにですけど、このHOMER HARRISこそが、SIZZLAにアーティスト名“SIZZLA”を名付けた人物で、SIZZLAを最初に育成した人物です。


 二人の出会いは93年です。場所は、キングストンのグルーヴ・ロードに在った〈BLUE MOUNTAIN MUSIC〉レーベルのリハーサル・スタジオでした。HOMER HARRISの職場でした。HOMER HARRISはもともとはロンドンのブリクストン育ちで、父親はブリクストンで〈DIP〉〈LOVER' ROCK〉他の現地のレゲエ・レーベルに携わっていました。その影響でHOMER HARRISもジャマイカとイギリス間のレゲエのレコードの輸出入に携わった後に、ジャマイカに移り、この〈BLUE MOUNATIN MUSIC〉で働くようになっていたとのことです。


CRUCIAL TIMES / SIZZLA HOMER HARRISとSIZZLA

CRUCIAL TIMES / SIZZLA
若かれしSIZZLA a.k.a."LITTLE ONE"
 その〈BLUE MOUNATIN MUSIC〉のリハーサル・スタジオには、連日シンガーやDJ志望のユーツが集まっていました。HOMER HARRISは、そうした若者を指導する立場にありました。そして、その多くの若者の中には、当時15才でダヌーン技術高校に通っていた現在のSIZZLAもいました。当時、SIZZLAは自分の芸名を“LITTLE ONE”と名乗っていたようです。それは身体が小さかったからかもしれません。毎日、カーキ色の制服のまま、学校帰りに休むことなくスタジオに現れた様子です。そのやる気に満ちたLITTLE ONEに非凡な才能を見出したHOMER HARRISは、彼を当時のジャマイカを代表するバッキング・バンドであった809パンドのメンバー、ドラマーのPAUL KASTIC(後にSHAGGY/DIANA KING/MAXI PRIESTのバンド等に参加)と、サックスのDEAN FRASER(説明不要! Mr.CANNON!!)に預けることにして、LITTLE ONEに音楽的な基礎を学ばせることにします。で、この話は来日した際にDEAN FRASERからも聞きましたけど、勿論事実で、DEAN FRASERはLITTLE ONEに歌い方、キーの取り方とか基本的なコトを毎日のように指導した様子です。 で、このDEAN FRASERとのリンクによって、後に〈X'TERMINATOR〉〈DIGITAL-B〉他のレーベル/プロデューサーへと紹介されていくことになります。



 で、ある日のコト。HOMER HARRISはLITTLE ONEが野菜スープを飲むのをたまたま見ていました。野菜スープは煮えたぎって沸騰していたそう。しかし、LITTLE ONEはそれを少しも冷ますこともなく、そのまま何事もない様に飲み、それに驚いたHOMER HARRISが、「お前はSIZZLAだ!」とLITTLE ONEに叫んだことから、“SIZZLA”という芸名が名付けられたとのこと。「SIZZLA」とは、熱いものがジュージューという音だったり、熱とか外的な刺激の形容の意味を持つ「SIZZLE」「SIZZLING」といった言葉を基にした造語です。



 HOMER HARRISのサポートもあり、アーティストへの道を着実に進むSIZZLAですが、その頃にHOMER HARRISは〈BLUE MOUNTAIN MUSIC〉を辞めて、“ソーシャル・ワーク”というゲットー・ユーツにエディケーションを施す施設を開業します。それは、学校ではなくて、厳しく貧しいゲットー生活に生きる若者達を正しい方向に誘うための活動の場で、その指導のベースはラスタの教義でした。60年代の黒人の公民権運動が激しかったロンドンで育ったHOMER HARRISは、黒人の意識/権利/ルーツに対しての意識が高く、自然とラスタへ傾倒したみたいです。で、その場にはSIZZLAも通い、HOMER HARRISを通じて、ラスタへと目覚めていくことになったとのことです。つまり、現在のアーティストとして、また敬虔なラスタとしてのSIZZLAの基礎は全てHOMER HARRISによって叩き込まれたと言えます。



 その後のSIZZLAの活躍については説明不要だと思います。〈X'TERMIANITOR〉〈DIGITAL-B〉での成功から始まり、シーンの頂点へと上り詰め、現在はシーンの動向とも一線を引くスーパースター/カリスマに君臨しています。ただ、それによって、色々と取り巻く環境が変化しても、HOMER HARRISとの関係、信頼関係は変わることなく、先に書いた通りに、パーソナルなマネージャーとして、また、自らの拠点“ジャッジメント・ヤード”のカロンジ・スタジオのパートナーとして、密接に関係を保ち続けています。


SIZZLA KALONJI NEW ALBUM『CRUCIAL TIMES』RELEASE!『CRUCIAL TIMES』
ー「師弟/HOMMER HARRISとSIZZLAの歴史が詰まった特別な作品」。


 本作は、SIZZLAとHOMER HARRISのこれまでの歴史が詰まった作品と言えます。これまでの約15年間の間に二人で制作した楽曲が収められています。時代だけではなく、スタジオも、参加ミュージシャンもエン3詭ジニアも?突様々ですが、HOMER HARRISのもとでSIZZLAが録音した楽曲ばかりです。



 今回のリリースに合わせて、「Precious Gift」が先行シングルとしてデシタル配信されていたり、既発ヒットの「Crucial Time」も収録されていますが、やはり注目すべきは、二人の歴史を物語る曲で、二人でしか録れなかった曲もそうした最新のものと同時に収録されていることだと思います。まだカーキ色の学生服時代の作品「Prcious Gift」、最初のレコーディング曲とされる「Foundatoion」を収録していることは、本作の大きなトピックで、それ以外の数多くの作品とは異なる「特別」な作品であることを意味していると思います。



 現在も、毎日“ジャッジメント・ヤード”を中心に録り続け、歌い続けるSIZZLA。膨大なリリース量だけでなく、確固たる地位と評価を獲得しているがSIZZLAですが、本作はその現在のSIZZLAの原点/スタート・ポイントを伝えて作品と言えるかと思います。決して純然たる新作とは言えないですし、現行シーンの最前線の作品とも言えないですが、それでも本作は現行シーンでのSIZZLAを考慮すれば、十分に重要で、至極価値の高い作品だと思います。是非チェックして下さい。ヨロシクです!




SIZZLA / CRUCIAL TIMES
GREENSLEEVES/ GR2055/ IMPORTS

JANUARY 19, 2010 RELEASE!

Track Listing

01. PRECIOUS GIFT 
02. CRUCIAL TIME 
03. TAKE A STAND 
04. AGRICULTURE AND EDUCATION
05. CHARMING
06. JOLLY GOOD TIME
Track Listing 07. RAT RACE
08. THERE'S NO PAIN *
09. SUFFERATION AND POVERTY
10. FOUNDATION
11. ATTA CLAP
12. PROGRESS
13. GET RID AH DEM

試聴出来ます。


1 BLACK WOMAN & CHILD / VP1637 / VP RECORDS
2 DA REAL LIVE THING / VP1749 / VP RECORDS / CD+DVD
3 AIN'T GONNA SEE US FALL / VP1719 / VP RECORDS
4 GHETTO YOUTHOLOGY / GRE2017 / GREENSLEEVES
5 THE STORY UNFOLDS(THE BEST OF) / VP1644 / VP RECORDS
6 THE JOURNEY THE VERY BEST OF SIZZLA / GRE315 / GREENSLEEVES
7 RISE TO THE OCCASION / GRE243 / GREENSLEEVES
8 I-SPACE / GRE301 / GREENSLEEVES

※旧作ジャケットをクリックすると試聴サイトへとびます。
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メール会員対象『年間ベスト2009』発表〜。


 えー、昨年末から今年頭に本サイトのメール会員の皆様を対象に実施させて頂いた『年間ベスト2009』の結果発表です。発表が若干遅れましたけど、結構集計作業が大変でした。


 今回参加頂いた会員さんの総数は383名。有り難うございました! で、「集計するどー」と数え始めましたけど、まぁ「自由に選んで」と伝えたせいか、リリース時期とか無視して「今年の自分はコレでしたー」と年代も、ジャンルも飛び越えた作品やアーティストが入り乱れた感じになってまして、集計作業は大混乱。一つずつ数えて、「正」の字を作っていく感じ。えっ? EXCELなんて使わねぇーよ。オッサン一人でコツコツ数えたよ。だから時間が掛かったよ。


 でも、大変だった分、めちゃ面白かったです。皆さんの本音が伝わった感じでして、また選出以外にも自由にコメントしてくれた内容には興味深い意見や感想もあって、こちらとしても勉強になりました。ポシディヴな考えも多かったですけど、厳しいものや、一方的に特定のアーティストをディスったものとかもありましたけど、それはそれで「そうした見方もあるか」と、また学習出来ました。とりあえず、重ねて参加して頂いたコトに感謝致します!


 で、もうまとまらないので、結果はサクサクといきます。


●年間ベスト・アーティスト


VYBZ KARTEL


QUEEN IFRICA


TARRUS RILEY / CONTAGIOUS

 この項目は集計が簡単でした。大差で「VYBZ KARTEL」。


 2位は「BUJU BANTON」。ただ、BUJU BANTONには、例の逮捕に触れた厳しい意見も多数あったことはお伝えしておきます。3位は「MAVADO」。その他、「QUEEN IFRICA」「G-WIZZ」「CHINO」「SERANI」にも多くの票が集まりました。


 また日本人を選出した人も多く、日本人では「CHOZEN LEE」「J.T.B from MIGHTY JAM ROCK」「CHEHON」が上位3着でした。



●年間ベスト・アルバム


 この項目はバラバラ。「シングル単位で聴くので、アルバムは選べない」「曲単位でダウンロードで購入しているので、アルバムは選べない」と言う方も結構目立ちました。


 で、そうした中、数の上で上位3着となったのは『BUJU BANTON / RASTA ??GOT SOUL』『QUEEN IFRICA / MONTEGO BAY』『JAH CURE / UNIVERSAL CURE』。ラスタ系が並びました。が、ココでもBUJU BANTONには厳しい意見も多数あったことはお伝えしておきます。


 その他、『TARRUS RILEY / CONTAGIOUS』『BITTY McLEAN / MOVIN' ON』、また再発系ですが『JOE GIBBS 12"DISCO MIX VOL.1-3』も多くの票が集まりました。


 ココでも日本人作品を選出した人は多く、『FIRE BALL / DON'T LOOK BACK』『CHOZEN LEE / RIZE UP』『LIFESTYLE COMPILATION VOL.3』のMIGHTY CROWN FAMILY作品が上位3着を独占。それに『CHEHON / RHYME LIFE』『ラガラボMUSIQ / I AM RAGGAMUFFIN』が続いた感じ。



●年間ベスト・チューン


 ココも大混乱でしたけどVYBZ KARTELの「Life Sweet」が、CHINOの「Never Change」を押さえた感じで1位。ただ、VYBZ KARTELは「Ramping Shop」他複数曲にも票が割れたので、総合ではやはりココでもVYBZ KARTELの印象。その他G-Wizzの「Life」も大人気で3位に。


 で、ココでは「多過ぎて選べない」という意見も多かったかな。あと、日本人を選出した人は全体としては少なかった。ジャマイカはシングルで、日本人はアルバムで、ってことなのかな? まっ、全項目をPUSHIMで選出してきたりしてた人はいた。



●2009を振り返って


MAVADO


BARRINGTON LEVY@横浜レゲエ祭2009


 ココは自由で任意でしたけど、記入してくれた人は多かった。個人的な思い出とかも多かったけど、レゲエに限って言えば、「GAZA vs GULLY」のコトを書いた人がダントツ。「ヤバかった!」も多かったけど、「もうウンザリ」も多数。もっとポジティヴな話題や楽曲を欲している人が目立ったのと、「VYBZ KARTELとMAVADOの和解で『これまで一体何だったんだ?』と思った」と人達も多数。まっ、とにかく全員振り回させた感じだったことは確か。


 あと、ライヴの思い出とかも多く、MAVADO、「横浜レゲエ祭2009」のBARRINGTON LEVY、T.O.K.とかの来日公演について触れたものが目立ったのと、「HIGHEST MOUNTAIN 2009」のコトも多かった。ジャマイカ・アーティストのバンドでの来日公演を希望する人達多数ってことはよく伝わりました。


 まっ、なんか順当な結果とも言えそう。ただ、「1票」での振り幅の広さは相当でして、ジャマイカや日本に限らず、ヨーロッパから南米、ハワイ等々、世界各地の様々なレゲエや音楽を楽しんでいる人達が多いことは面白かった。こちらが不勉強で知らないアーティストや作品も多く、それを基に聴いてみたくもなってます。色々と教えてもらえたことに感謝です。


 で、最後にウチに対してのご意見も頂いたのですが、まぁ、優しい人達も多かったですけど、凹むぐらい厳しい意見も多かったのも事実。「そんなに気に入らないなら読むな、ボケっ!」と逆ギレしかかったのも事実。ただ、冷静に考えたら、全部足らないところ。愛情と素直に受け入れし??ました。頂いた意見や要望の全てに応えられないのは事実。あと、求められていることとこちらが求めることが異なっている場合もあるのも事実。その中で、こちらとしてやれるコトを、またやりたいコトをより明確にお伝え出来る様に努力したいと思います。


 で、それを目指すべく、本サイトも全面リニューアルを検討中。もう、日々のオッサンの戯言とか無くしていく方向です。より、多くの皆さんにとって、良いものを目指すとだけ言っときます。また正式にリニューアル時期が決定次第ご案内致しますので、是非ヨロシクです。


 でー、最後にプレゼントの件です。


 頂いた応募順に番号を付けて、くじ引きで当選者を決定させて頂きました。書かれた内容は一切関係無しです。で、当選したけど、住所等が不備だった人は、一方的に「辞退」ということにさせて頂きました。単なる偶然ですけど、早く申し込んでくれた人に限って今回はハズレてしまいました。200番台に当選者が偶然集中。で、早く応募してくれた人達には、多くの関係者/知り合いがいたのですが、全員ハズレです。ノー・バイアス。ただの偶然。スイマセン!


 で、今回は合計25名様を当選者として、「Tシャツ/サンプラーCD/ステッカー・セット等」を入れた福袋を送らさせて頂きます。Tシャツはメンズ・サイズで、もしかたしら女子には「あーあ」かもしれないですけど、どうかご理解を。また「サイズが合わない」とかもご理解を。全部非売品のレア・アイテム。楽しんでもらえたら幸いです。発送日は、2月12日/金曜日で、ヤマト運輸/宅急便で送らせて頂きます(ました)。地域によりますが、13日か14日には届くかと思います。で、この発送を当選者の発表に代えさせて頂きます。個人情報の管理上、当選者名を発表するのは控えます。諸々ご理解願います。



 えー、重ねて、ご参加有り難うございました。またやりましょ。違うネタで。で、今後参加したい方で、メール会員未登録の方は、PCの場合はトップ・ぺージの最下段のフォームから登録下さい。携帯の方はそのまま「会員登録希望」とメール下さい。ただ、携帯の方で、「PCからのメール受付拒否」とかしている人達はそれを解除とかして下さい。よくそれが理由で「届かない」な人達がいます。


 メール会員になっても別に費用とかは掛かりません。あと、そんなにウチは連絡とかしません。「また来たよ、うるせーな」は無いと思います。適度です。忘れた頃に送ります。そんな関係で付き合って下さい。ヨロシクです。

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JUST MY IMAGINATION

/  第十四回〜HENRY "JUNJO" LAWESのコト

HENRY
HENRY"JUNJO"LAWES

HENRY
L: COCOA TEA『SWEET LOVE』
R: SANCHEZ『MY SOUND』


  ダラダラ読み物企画『JUST MY IMAGINATION』。久々の更新。今回もダラダラ。


 別項の通り、VP RECORDSの『REGGAE ANTHOLOGY』シリーズから『HENRY "JUNJO" LAWES〜VOLCANO ERUPTION』がリリースされました。なので、今回のテーマは、HENRY "JUNJO" LAWESに。で、HENRY "JUNJO" LAWESですが、長いのでココからはJUNJOと省力表記させて頂きます、スイマセン。


 JUNJOですが、自分が知り合ったのは、彼がライカーズ・アイランドを出所してジャマイカに帰還した後の、ちょうど〈VOLCANO〉を再始動した90年代初頭でした。自分が以前に勤めていた会社で、制作/リリースに携わり始めて間も無い頃でした。


 ジャマイカで〈VOLCANO〉の作品を配給していたSONIC SOUNDSから、「JUNJOの音源をリリースしないか?」と連絡をもらったことがきっかけでした。打診されたのは、再始動後の〈VOLCANO〉の新録音作品ばかりで、ROOTS RADICSやSCIENTISTが参加したものではなかったですけど、それでも自分としてはリリースする理由が十分に揃っていたいたこともあって、その中からCOCOA TEAの『SWEET LOVE』、SANCHEZの『MY SOUND』の2作品をリリースすることにしました。


 で、JUNJOと直接知り合うと言うか、直接話すようになるのは、それらの作品をリリースした時期から少し後になってからでした。当初は、SONIC SOUNDSや関係先の担当者を通じての間接的なやり取りでしたが、ある時期から直接話すようになりました。それは、そうした担当者が自分の連絡先を勝手にJUNJOに教えたことがきっかけでした。まっ、自分の連絡先をJUNJOに教えたことは良いとして、困ったのはその教えた電話番号が、自分の勤務先のではなくて、当時の自宅のアパートのものだったことでした。


 で、もっと困ったのは、JUNJOが時差とかを考えず、いつも深夜に電話してきたことでした。彼からすると必ず話せる時間に電話したかったのかもしれませんが、こちらとしては大迷惑。毎回起こされて「んかが・・、一体何時だと思ってるんじゃらすたふぁらい」ばかり。それに加えて、JUNJOはある日に電話してくると、そこから連日連夜続けて掛けてくる癖がありました。その期間はずっと寝不足状態です。で、さらに困ったのが、話す内容のほとんどが意味不明だったり、話した内容の繰り返しで、とにかく支離滅裂だったこと。自分が寝ぼけていたのもあったかもしれませんが、実のある話をした記憶はほとんどありません。で、そうした“電話攻撃”を受けて、なぜ関係先が自分の連絡先をJUNJOに教えたのか、その理由が分かった気がしていました。


 ただ、こう書くと、JUNJOがただイカれていたように思われてしまうかもしれませんが、電話でのJUNJOはいつもクールでした。ジャマイカの音楽関係者に多い、大声で話しまくるタイプではなくて、小声で落ち着いて話す人でした。沈黙も多く、聴き取れない言葉も多かったです。ジョークも笑った声も聞いた記憶はないです。プライヴェートな話もしない人で、ベタベタした人ではなかったです。支離滅裂だったのはイカれていたからではなくて、その会話がいつも禅問答のような難解だったからでした。知的であったかはわかりませんが、知性を感じさせる人でした。そして、その支離滅裂な内容と同じぐらい困ったのは、電話であってもJUNJOが自分に与える独特の緊張感でした。決して電話の時間とか寝不足だけに困ったわけではなかったです。


 で、そうしたJUNJOからの“電話攻撃”の悩みをJUNJOを知人達に話すと、「誰も奴のコトは分からん」とその通りな回答で見放されました。ただ、嫌ではなかったです。そうした“電話攻撃”が終わると、いつも「あー、困った人だ」と思いつつも、「あのJUNJOが俺に電話してきたぜ。俺があのJUNJOを独占したんだぜ」とボロ・アポートで一人で悦になっていたものでした。若かったです。


 それと、困ったと言えば、電話だけではなく、ある時には突然JUNJOから〈VOLCANO〉の膨大なカタログのマスター・コピーが一方的に送られてきたこともありました。「何コレ?」と電話してみたら、いつもの小声で「届いたか? よし、金払え。何万ドルだ」と言われて、ただ困惑したこともありました。


 そうした“電話攻撃”とかを経て、初めて直接会う機会がありました。約束した場所は、ジャマイカのSONIC SOUNDSでした。ただ、約束した時間になってもJUNJOはなかなか現れませんでした。それはジャマイカではよくあるコトです。で、数時間待ち続けていたら、建物の中からJUNJOが駐車場に入って来たのが確認できました。やや緊張しつつも、「あー、やっと来た。会えるぞ」とそのまま建物の中で待機していたのですが、いくら待ってもJUNJOは建物内には入って来ません。


 なので、自分から、駐車場に立っていたJUNJOのところまで行ったのですが、挨拶をしてもチラっと見ただけで無視されました。「俺ですよ」と続けても、「だからどーした?」みたいな態度をされました。なので、「そっちが『会いたい』って言うからずっと待ってたのに、そりゃねぇーぜ」と、自分も苛立って建物に戻ることにしました。若かったです。


 すると、しばらくすると別の人が「オイ、JUNJOがお前を呼んでるぜ」と言うので、「面倒臭い人だよな〜」とまた駐車場に行って「何っ?」と言うと、ただ自分の車に乗っていた女の子を差して、「俺の娘だ」と一言。で、言われるまま見てみたら、とっても可愛い女の子だったので、「へー、可愛いっすね〜」とか言ったら、サングラスをかけたまま言葉もなく、ただ笑っていました。スゴい良い笑顔でした。


 JUNJOの笑った顔を直接見たのはその時だけでした。で、その笑顔の後からはまた無視されました。そして、気付いたらJUNJOはその場から居なくなっていました。JUNJOと直接会ったのはその時が最後でした。

HENRY
ライカーズ・アイランドから帰還後のHENRY "JUNJO" LAWES


 その後に、JUNJOが亡くなることとなるロンドンからも何度か電話がありました。JUNJOはGREENSLEEVESを作品のリリース元としていたこともあったりして、頻繁にロンドンに行っていました。以前と変わらず、変な時間の変な電話ばかりでした。


 JUNJOの突然の訃報には驚きましたし、哀しみもありました。ただ、同時にどこか感心もしてしまいました。その死に様は、ある意味JUNJOらしいものでした。華やかで、猥雑で、ガンジャとジャークと火薬の香りが入り混じった、まるで映画のような「80年代ダンスホール」の世界の主役らしい最期でした。死に方もJUNJOで〈VOLCANO〉で、そのあまりの「らしさ」と見事なプロデュース/仕事ぶりに、不適切だとは知りつつも強く惹かれた部分もありました。そして、「もう電話は掛かってこないんだ・・・」と、何かが終わってしまったような気持ちにもなりました。



 結局、振り返るとJUNJOでした。



 BOB MARLEYやJIMMY CLIFFぐらいしか知らなかった自分を、レゲエに、ダンスホールに引きずり込んだのもJUNJOでした。彼がプロデュースしたCOCOA TEAやBARRINGTON LEVYとかの作品が自分にとってのホントの意味でのレゲエとの出会いでした。それを入口にレゲエに踏み込むことが出来ました。


 そうした自分が、CDや作品をリリースできる会社で、次第にレゲエに携わることになったのは自然な流れでした。そうした中で直接JUNJOと接することができたり、彼の作品をリリースできたことは幸運だったとも思います。


 で、そうした会社を離れ、その「次」が見つからない時間が一年ありました。失って分かったのは自分がレゲエが好きで、レゲエの仕事をしたいというコト。ただ、それをやれる環境も機会も見つけられないでいました。悶々と不安と怠惰が繰り返される毎日でした。自信も何もなかったから人と会うのも嫌でした。そんな自分に連絡をくれる人は限られていて、JUNJOもその数少ない一人でした。


 曜日も時間も関係無く、人と接することもほとんどなくなっていた自分には少し有り難い電話でもありました。ただ、いつも「何も出来ない自分にどうしてJUNJOは電話してくるんだろ? もうレコード会社にはいないし、多分期待しているだろう契約とかも出来ないし、お金も払えないのに。今までだって自分のお金なんかじゃなかったんだよ。他のレコード会社の人とかに電話すればいいのに」と思っていました。そうしたコトはJUNJOには何回も伝えました。それでも、またその翌日には電話してきました。


 そうやって、JUNJOの“電話攻撃”は以前と同じように自分を困らせましたが、以前と違うのは、その電話がその通りの内容ではなくても、「いつになったらお前は動き出すんだ?」「何を悶々としてるんだ?」と自分を突き上げてくるような気持ちにさせたコトでした。JUNJOからの意味不明の電話に、自分なりに意味を付けたくなるようになっていくのでした。


 ただ、ずっと「会社」という環境にいて、何も自分一人でやったことのなかった自分は、良い年した大人だったのに、子供のように無力で、無知で、何をどうして良いかが分かりませんでした。「どっかの会社に潜り込もうか・・、いやいや、そんな気は無いな・・」と思う時もあれば、「どっかの会社で好き勝手やらしてくれんかな・・」と泣き言や甘ったれたコトを思う感じでした。


 で、JUNJOはそんな自分に連絡したり何なりした生活をしていた時に突然死んでしまいます。そのあまりに「らしい」死に方で。最期までJUNJOらしく、そのままでした。で、それによって色々とまた考えさせられて、自分なりに勝手に想像しました。「らしく生きなきゃ」と、「そのままに」と。


 自分がそこから動き出していくには、色々と複数の理由や偶然が存在していまして、JUNJOのコトだけが理由ではないのですが、それが一つの大きなには理由には違いないです。ある意味、無計画で無頓着なままに、「とっととレゲエの仕事に復帰しよ」「自分のやりたいコトを少しでもらしくやろか」と動き出し、「とは言ってもな」と不安に苛まれた時でも、「まっ、JUNJOだってこんなもんだったろ」と勝手に妄想して気持ちを無理矢理にでも維持していた気がします。

HENRY


 そして、動き出した時に、出会ったのがMIGHTY CROWNでした。その出会いが『TRIBUTE TO VOLCANO』になって、そのリリースとかをするために、リリース元となってくれたビクターさんから「法人化してくれないと契約出来ない」と言われて会社を作ることになって、MIGHTY CROWNともビクターさんとも現在につながる関係がスタートした感じです。で、会社を作る動きをしているタイミングでジャマイカに飛んだら、紆余曲折あって、帰り道のニューヨークでVP RECORDSに行くことになって、「日本代理店をやってよ」と言われて、それも現在まで続いていくことになる感じです。


 自分の中では、以前の会社勤め時代が「子供時代」。自分で始めてからが「大人時代」。その境目の無職時代が転換期でした。で、その境目の大きな出来事がJUNJOの死と、MIGHTY CROWNとの出会い。で、今から思うと、子供時代の大切なJUNJOと〈VOLCANO〉を、新たに知り合ったMIGHTY CROWNと共に『TRIBUTE TO VOLCANO』を出すことで、なんか大人になれた気もしてます。で、大人の自分がやらないといけないのは、そうやって自分が好きになったレゲエとか、そのカルチャーをジャマイカから日本へというその距離もだけど、時代の中で受け継いで伝えていくことなんじゃないかな?、とも。新しい出会いや現在を生きる仲間達とともに、受け継いでいくことなんじゃないかな?、と。あのタイミンクでVP RECORDSと出会ったのも結局はそういう意味なんじゃないかな、と。全部想像と妄想とコジツケと後付けです。でも、なんかそんな気がしてます。そして、自分にとっては全てのきっかけはJUNJOだったか、と。 


 もう、JUNJOから電話が掛かってこないは知ってますし、掛かってきたらそれも困るんですけど、なんか現在なら話せるかな、と思ったりもしてます。あの時のSONIC SOUNDSの駐車場で相手にされなかったのも、自分が子供だったから。JUNJOからしたら、一見して判断の出来る足らない子供だったんだと思います。だから、子供しか紹介してくれなかったんです、きっと。


 なんか子供時代よりも大人になってからの方が長くなったし、そろそろJUNJOの亡くなった年齢と変わらないですし(VP RECORDSの資料では60年生まれだけど、もっと前に生まれていると思ってます)、現在なら少しはJUNJOと話せる気もしてます。自分もあの時のJUNJOと同じように意味不明で支離滅裂な話ばっかするようになっています。でも、自分には理解出来るんです。


 有り難う、JUNJO。


八幡浩司(24×7 RECORDS., INC.)

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